[08]たかが1つの欠点で
前回の続き…ってわけじゃないけど、そんな感じの話でもしようかな。
前の投稿みたいなことがあって、二週間前のときか。クラスメイトへのプレゼンをする機会があったから、自分のこの吃音のことについて話したのね。テーマも Awkward Situations で丁度よかったし、どんな反応されるのか見てみたかった部分があった。
ぶっちゃけ自分の力はこんなもんじゃないって言いたい気持ちが一番強かったんやけども…笑
話した内容は
『俺は人と会話することが一番しんどいんやぁぁぁあ!!』
ってのと
『でも会話するのが好きなんやぁぁぁあ!』
端的にまとめるとこの2つ。
もちょっと掘り下げると
・自分で何とかしたいけど、どうしようもないねん。どんだけスピーチの練習家でしても、どんだけ話す前に頭の中で文章まとめて それ言うシミュレーションしても どうしても話すときに言葉がでんようになんねん!!
・みんなのトークの中に入っていきたいけど、会話中断させてまうから怖いんや
とかそんな感じのことを
こんなこと急に話し始めて、むっちゃダサいやん自分って思いながら、その間もどもりながらも話してみて…
友達から言われたことが
『あ、そうだったの?』って笑
それ聞いた途端、一気に力が抜けてしまった笑
『たしかに、言われてみればよく言葉に詰まってたけど、別に気にしてないよー』って
要するに自分が自分で作り上げた虚構に苦しんでただけで、気にするところじゃなかったんやと気づかされて。
続けて、ほかの友達は『じゃあ、シュウヘイはこの問題がなかったらもっとうまく話せるの?』と。
勢いで『Yes!』って言ってしまったけど、結構恥ずかしいこと言ってたよな、これって(笑)
たしかにいろいろとこの吃音と今まで暮らしてきて 好きな時に好きなこと言えなくて悔しかったり、歯がゆい経験はしてきたけど。それをずっと言い訳にしてきただけで、自分を正当化することにだけ躍起になってた行動に恥ずかしくなった。
なにか人前で話すような役回りが来そうなときも『吃音のせいで俺はできないから』。
文化祭とか演劇するってときもなるべくセリフが少ないもの見つけて『吃音のせいで俺は
できないから』。
(目立ちたがり屋やから、照明とかの裏方に回る選択肢はなーーい。笑
こんな風に過ごすのも疲れてたし、たった一つの欠点で他のできることも犠牲にする生き方はもったいないなっておもったから、とりあえず少しずつでも今まで自分の避けてきたことにトライしてみようかな。
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んでんで、プレゼンでこれに対する対処法(というより実験か)を紹介したんやけども
それについても触れておこう。
吃音の特徴としては
・歌を歌うとき
・人と同じ文章を一緒に読むとき
この2つの条件下やと起きひんねやけど、
かといっていきなり1人でミュージカル始めるわけにもいかんし
人が喋ってること復唱し始めたら軽くホラーやしで 使えねぇーーーっ
そんなときTED Talkで同じ境遇の人みつけて、その人のプレゼン見てたのね
そしたら、一つの打開案を提示してた
それが DAF (Delayed Auditory Feedback)
この動画の人はマイクとホールスピーカー使って 披露してたんやけど
これは自分で発した音声をマイクで回収して それをスピーカーですぐさま流して自分で自分の声を聞くっていう一連のシステムのこと。
さっき書いたけど、吃音者は『同じ文章を他の人と話すときはどもらない(出にくくなる)』。
自分の声を聴くことで、その状況を作り出したってわけ。
なら、iPhoneのアプリにそんな役割担えるものあるんやないかっておもって調べてみたら
ふっっつーにあった(笑)
(Apple からお金もらってるわけちゃうよ笑)
流石にAU$100 払う気にもなれんかったから、無料の簡易版使ってみたけどノイズがひどい(笑)
街中では使えへんけど、でも屋内でのプレゼンでは それなりには力を発揮するんじゃないかなっておもってます。(イヤホンなどの使用の断りを入れた後でね)
まぁ、根本的な解決にはならんけど
同じように吃音に悩んでる人は気分転換としてとか
「自分も話せるんや」って自信持つキッカケになるかもしれないので
試してみてくださいな。
吃音だからって人の価値が、人の良さがなくなるわけじゃない。
ってな感じでオワリです。